テレビ番組で紹介された「たまご料理のコツ」をまとめました。ちょっとした工夫をするだけでいつも作っている卵料理が格段に美味しくなる方法です。
たまご料理は色々なバリエーションがありますよね。お弁当の定番「玉子焼き」、子ども大好き「オムライス」、朝食で食べたい「スクランブルエッグ」、「オムレツ」などなど、これらの卵料理を美味しくするコツです。目次よりお選び下さい。
- 冷めてもフワフワの玉子焼きの作り方
- 安い食材で高級店のようなオムライスを作る方法
- IH調理器でふわトロなプレーンオムレツを作る方法
- 誰でも簡単にふわふわオムレツが作れる方法
- トロけるスクランブルエッグの作り方
- 家で簡単に温泉卵を作る方法
冷めてもフワフワの玉子焼きの作り方
子どもが好きなお弁当のおかずランキング2位は「玉子焼き」です。
おかずの定番の玉子焼きですが、冷めると固くなってしまうのが難点ですね。そこで一工夫!冷めてもフワフワな玉子焼きを作るコツはある物を混ぜるだけです。
それは 『マヨネーズ』
マヨネーズを入れて焼くと、冷めてもフワフワの玉子焼きが出来ます。
【フワフワ玉子焼きの作り方・分量】
1.ボウルへ卵4個を割り入れる
2.卵をよくかき混ぜて、塩としょうゆで味付け
3.マヨネーズを大さじ1杯入れ、さらにかき混ぜる
4.マヨネーズが分離した状態になるが、それでOKです。
5.玉子焼き機を使い焼く
なぜ、マヨネーズを入れるとフワフワになるのでしょうか?
卵は加熱するとタンパク質が結合しかたくなってしまう性質を持っています。マヨネーズに含まれる油と酢はタンパク質の結合を防ぐ働きがあるので、マヨネーズを入れて焼くとフワフワに仕上がるというわけです。
さらに、マヨネーズに使われている油は乳化されていて冷めても固まりません。これにより、冷めてもフワフワの状態が保たれるのです。
さらに一工夫!
『玉子焼きの食感は混ぜ方で変わる!』
フワフワな玉子焼きを作るには、どちらの混ぜ方が良いと思いますか?
A.卵をよくかき混ぜる B.卵をあまりかき混ぜない
よくかき混ぜて空気をたくさん含ませたほうがフワフワになる?
あまりかき混ぜずに白身が残ってるくらいのほうほうがフワフワになる?
正解はBです。
卵をあまりかき混ぜずに焼いたほうがフワフワな食感になります。
その違いは、卵焼きの断面を見れば一目瞭然でよくかき混ぜた卵焼きは、中身がギッシリ詰まって隙間がありません。一方、あまりかき混ぜてない卵焼きは細かい空気の穴が沢山出来ています。
フワフワにする秘訣は白身!
卵をあまりかき混ぜず白身を残す事がフワフワにする為のポイント!白身が残っていると、焼いた時に出来た気泡を外に漏らさないので空気の穴が沢山残りフワフワな食感の卵焼きに仕上がるわけです。
お店で売られているお弁当の卵焼きは、卵がよく混ざったタイプの卵焼きです。ギッシリ詰まった卵焼きもそれはそれで美味しいのですが、あまりかき混ぜてないフワフワな卵焼きは箸で割った時に違いが分かるほど食べた時の食感も全然違うものになります。
作る時に卵をあまりかき混ぜないほうが良いのなら一手間いらなくなる事ですし、そのほうが美味しくなるんだから、作る人には嬉しい事だらけですね。
この方法は「世界一受けたい授業」などのテレビ番組で紹介されました。
安い食材で高級店のようなオムライスを作る方法
スーパーで売っている、格安の鶏肉と卵を使い、洋食の名店「たいめいけん」のような高級感あるオムライスを作る方法です。
たいめいけんのオムライスは、大山鶏とブロイラーを掛け合わせた高級鶏と卵は産みたての赤球を使用したスペシャルなオムライス。
鶏の旨味たっぷりのチキンライスにフワフワのオムレツが乗り、食べる時にそのオムレツを開くとトロトロの玉子に覆われます。ちなみにお値段は2,800円。
格安の材料で名店のような美味しさを出すポイントは2つ!
ポイント1「鶏肉にドレッシング」
スーパーの安い鶏肉を美味しくするトリックは「ドレッシング」です。このドレッシングも安価なものでOK!
酢と油を使っているものなら、どんな味のドレッシングでも構いません。いつもサラダにかけているドレッシングがあればそれを使いましょう。
【格安の鶏モモ肉を美味しくする方法】
1.トレーにドレッシングを入れる
2.鶏肉を細かく切りトレーへ入れ20分間漬け込む
これでドレッシングに含まれる酢が肉のタンパク質を分解、肉を柔らかくなります。さらにドレッシングの油と塩分で旨味もプラスされるのです。
鶏肉を20分間漬け込んだらチキンライスの調理スタート!
1.バターで鶏肉・タマネギを炒めます
2.そこに缶詰のグリンピースとマッシュルームを加えます
【チキンライスを美味しくするコツ】
ご飯を入れる前にケチャップの水分を充分飛ばしておく事、こうすることでケチャップの酸味が軽くなり甘みが増します
3.ご飯を入れて炒める。
ポイント2「卵にマヨネーズを混ぜる」
溶き卵にマヨネーズを混ぜて焼くとフワフワのオムレツが作れます。
分量は卵3個に対してマヨネーズ大さじ1です。
マヨネーズも原料は卵+油なので、これでコクのある卵に変身、さらにマヨネーズの酢と油で卵がフワフワになります。
卵をかき混ぜながらオムレツを作り、先に作ったチキンライスの上にオムレツを乗せたら完成です!食べる前にナイフで切り目を入れてオムレツを開いていただきましょう。
この方法は「トリックハンター」で紹介されました。
『オムライスを美味しくするプロの一工夫』
「甘くてコクのあるチキンライスを作る方法」
『ライスよりケチャップを先に炒める』
家でチキンライスを作る時、ライスとケチャップを一緒に入れている人が多いみたいです。(私もそうしてました)
ケチャップを先に炒めると、ケチャップの酸味が飛びトマトの甘味が引き立ちます。
具材とケチャップを炒めてからライスを入れる、これだけでトマトの甘みが引き立つ美味しいチキンライスが作れます。
「色鮮やかの黄色いオムレツの作り方」
『卵を常温にしてから使う』
どの家庭でも卵は冷蔵庫で保存していると思います。冷えた卵は白身と黄身が分離し混じりづらくなっているので使う前に外に出して常温に戻しておくと良い。
こうすると白身と黄身がしっかり混ざり鮮やかな黄色のオムレツが作れます。
プロのようなトロトロのオムレツは簡単に作れませんが、色だけでもお店のようにしたいですね。この裏ワザは玉子焼きにも使えます。
この方法は「1分間の深イイ話」で紹介されました。
IH調理器でふわトロなプレーンオムレツを作る方法
一般的なプレーンオムレツは、キレイに巻いてあって中はトロトロな状態で仕上がります。しかしながら、このオムレツはガスコンロでしか作ることが出来ません。
それは、IH調理器ではフライパンの角を使って焼けないからです。
IHでもふわトロなオムレツを作りたいという悩みを浜内先生が解決!浜内流巻かないプレーンオムレツの作り方です。
【浜内流 巻かないプレーンオムレツのレシピ】
材料⇒卵 3個、バター 小さじ1、塩・コショウ 少々
用意するもの⇒水に濡らしたふきん
1.ボウルに卵3個を割り入れます。
2.そこに塩・コショウを少々入れ、よくかき混ぜます。※混ぜる時に卵白を切るようにしてしっかり混ぜる
3.中火に熱したフライパンにパターを入れ溶かします。
4.バターが溶けたら、卵を一気にフライパンに流し入れます。
5.菜箸で卵をかき混ぜながら卵に火を通します。※この時、ガスコンロの場合は、混ぜた卵をフライパンの角に寄せて焼くのですがIH調理器はフライパンを離すとエラーになり焼くことが出来ません
6.理想とするふわトロ加減まで卵に火を入れたらIH調理器をオフに。
7.フライパンを濡れふきんの上に置き、フライパンを冷まします。※ぬれふきんの上で冷やすとフライパンが縮み、卵が離れやすくなる
8.剥がれやすくなった卵の片側を持ち上げ、一気に半分に折ります。※オムレツが柔らかいので半分に折ると皿に移しやすい
9.半分に折ったオムレツをお皿に乗せて完成!
番組ではもう一度開いて、オムレツを切って開いたという風に見せていましたが半分に折ったままのほうが食べやすく見た目もキレイだと思います。
この方法は「PON」で紹介されました。
誰でも簡単にふわふわオムレツが作れる方法
お店で食べるような ふわふわオムレツを家で作るのは難しいですよね。ふわふわに仕上げられずに失敗ばかりという人も多いようです。
そんなチョット料理下手な人にオススメのふわふわオムレツの作り方です。
『オムレツは泡立てると超ふわふわになる!』
【ふわふわオムレツの作り方】
① 卵を2個用意する
② ハンドミキサーを使い泡立てる(卵を室温(18~25℃)に戻しておくと早く泡立てることが出来ます)
③ 2分程泡立てて、生地が白くもったりしてきたらOK
④ フライパンにバターを引き、弱火でゆっくり焼くこと約1分
⑤ 半分に折り畳めば完成!
泡立てて空気を沢山含んでいるので、通常の約3倍のボリュームになり得した気分に食感は、超ふわっふわで口の中でとろけます。
この作り方は、フランスの有名レストラン「ラ・メール・プラール」のオムレツの作り方、泡立てる方法で120年間オムレツを作り続けている伝統あるやり方なのです。
見た目はオムレツっぽくなりますが「ふわふわ」に関しては文句なし。見た目にこだわらない人は是非お試し下さい。
さらに一工夫、卵1個で作る方法もあります。
『卵1個でフワフワで大きなオムレツを作る方法』
1.卵を卵白と卵黄に分ける
2.お酢(小さじ1)を卵白に加え、メレンゲを作る
3.作る途中、真っ白になったら砂糖(小さじ2)と塩ひとつまみを加える
4.完成したメレンゲに分けておいた卵黄を加えれば生地の出来上がり
5.フライパンにバター10gを入れ、生地を流し込む
6.フタをして弱火で7分焼く
7.表面は蒸し焼き、焼き面がきつね色になっていれば完成のサイン
8.半分に折りたたんで形を作れば完成です
出来上がりは、パンケーキのような見た目になります。そして、卵1個だけとは思えないボリュームでフワッフワのオムレツに。
このボリュームの秘密は、オムレツの中に多く気泡が出来ているから、オムレツにナイフを入れていくと、その気泡が弾けてパチパチという音がします。
メレンゲに入れたお酢の味が心配でしたが、火を通したことでお酢の味は抜けたようです。まったく感じませんでした。
面白いのが、かける調味料でおかずにもスイーツにもなるところ、ケチャップをかければ、ご飯にもよくあうオムレツになりますし、メイプルシロップや生クリームをかければ、パンケーキのような味わいになります。
ちょっと手間はかかりますが、フワフワ感は「ラ・メール・プラール」の作り方より上、卵1個で満足出来る大きさのものが出来るのも良いです。
この方法は「あのニュースで得する人損する人」で紹介されました。
トロけるスクランブルエッグの作り方
元フランス大統領専属料理人のスクランブルエッグの作り方です。
日本人が作るスクランブルエッグと言えば、フライパンでかき混ぜて作るものですね。大統領の料理人に言わせれば、それは全然違うものだそうです。
スクランブルエッグを美味しくするコツはフライパンを使わない事!
美味しく作るコツはボウルを使う事!番組では、ステンレス製のボウルで作っていました。
【大統領の料理人 スクランブルエッグの作り方】
1.卵に塩コショウをふってからよく混ぜる(別のボウルで)
2.ステンレス製のボウルにバターを塗る
3.そこに溶いた卵を入れて、湯煎にかける
4.湯煎にかけながら、ヘラを使って優しくかき混ぜる ※ボウルで湯煎するとゆっくり熱が通るので滑らかな食感になる
5.スクランブルエッグに合う付け合せを作る(レシピは下に)付け合せを作っている時間で卵はトロトロに・・
“トロトロに固まってきたスクランブルエッグをさらに柔らかくするコツ”
6.少しバターを加えて溶かした後に
7.仕上げで卵黄を入れてかき混ぜるとフワッとする
【付け合せの作り方】
大統領へ出していたものはボルチーニ茸を使っていたが日本にはシイタケという素晴らしいキノコがあるのでシイタケを使ったレシピ
1.バターをフライパンに入れ、みじん切りした玉ねぎを炒める
2.適当なサイズにざく切りしたシイタケを入れる
3.ある程度火が通ったら、ニンニク、あさつき、塩を加える
4.シイタケに少し色が付くくらいまで炒める
付け合せと共に盛りつけたら完成!
私達がいつも食べているスクランブルエッグに比べたらゆるゆるの物が完成!このまま食べるのではなく、相性の良いシイタケと一緒にいただくのがベスト。食べたゲストがみんな驚く絶品スクランブルエッグでした。
この方法は「世界一受けたい授業」で紹介されました。
家で簡単に温泉卵を作る方法
カレー・うどん・ラーメン等のトッピングに使いたい温泉卵、温泉卵を作るには、茹でる温度を約70℃に保つ必要があり、ちょっと難しいですね。
そんな時のテクニック、割と簡単に手に入るものを使うと失敗なく温泉卵を作る事ができます。
『カップ麺の容器とアルミホイルを使えば簡単!』
カップ麺の容器は保温性に優れているので、お湯の温度がゆっくり下がります。アルミホイルでフタをすれば、温泉卵に丁度良い温度を保つことが出来ます。
カップ麺の容器が必要になるので、食べた後に捨てずに取っておきましょう。縦長の発泡スチロール製の容器のほうが作りやすいです(カップヌードルなど)
【簡単・温泉卵の作り方】
1.冷蔵庫から出した卵をカップ麺の容器に入れる。
2.沸騰したお湯を容器の線まで注ぐ
3.アルミホイルでフタをし、30分待つ
約30分で丁度良い感じの温泉卵が出来上がります。
この方法は「世界一受けたい授業」等のテレビ番組で紹介されました。今は温泉卵も作れる調理器も販売されていますから、温泉卵大好きという方は調理器具を買ったほうが簡単に作れますね。この方法知ってれば、家にある物で作れるという事で、ご参考までに。
【編集後記】
「玉子焼き」「オムライス」「オムレツ」「スクランブルエッグ」「温泉卵」5種類のたまご料理の一工夫を記事にしました。たかが卵料理、されど卵料理、簡単に作れる料理ですが奥が深いものですよね。お弁当の冷めた玉子焼きも美味しいですが、出来立てのふわふわ玉子焼きがやはり最高!記事を書いていたら食べたくなってきました(笑)